3月になった途端に雨に見舞われ、ちょっとブルーな1日目。2日はカラッと晴れて、暖かい（あくまで室内での感触だが）。
やっと春だ。待っていた春だ。
昨年の春は、母は結局、外に出たがらず、近くの公園の桜を見ることはなかった。
が、卒寿となって迎える今年の春は、今のところ、外出する気になっている。
実現するといいが、春とはいえお年寄りは体調も気分も変りやすい秋の空だから、どうなることか。
でも、今年は連れ出したいものだ。
ベッドライフで寝癖がついてしまった髪を、おしゃれにカバーする帽子もあるしね。
というのも、ありきたりのいかにも高齢者用の帽子を嫌がる母のため、私が端切れでリボン状のものをつくり、帽子に一体化。
なんともセンスの良い帽子に生まれ変わったので、母はご機嫌麗し。2カ月に1度の定期検診の病院通いも、かぶって行くようになった。
母は、近くの大きな病院の血液内科にもう20年近くも通っている。
弱い抗がん剤の投薬治療さえしていれば日常生活に支障をきたすことはない持病だが、血液検査を怠らず、
その結果に応じて薬の処方をしてもらわなくてはならないのだ。
最初は、母が一人で歩いて通い、次にタクシーで通い、次第に私が付き添うようになり、タクシーの乗り降りもだんだんと大変になり、
昨年からは車椅子を使い、介護タクシーも利用するようになった。母の老化の進展を物語る現象のひとつだ。
そんな母と、もう少ししたら桜を見に行こう。そう思う早春である。
花の季節、春。わんさかある春の花の中でも、ふわふわした可愛い蝶型の花をしたスイートピーは見るだけで楽しくなる。
もっとも花屋の店頭には、多分、お正月あたりから見かける花であろう。
色とりどりのスイートピーの“てんこ盛り”をいっぱい集めた、↓こんなのはいかが。ルンルンしてくるよね。
作品としては、柔らかいカーブを描く茎を生かせていないのが残念ですが。
↓こんなのもあるよ。お花は、ホワイトと薄紫の“スイートピー山”。
左は、名前の通り鋼のような硬くて細い草（いや、茎かな）、スチールグラスを大きく長閑な円を描かせてつないだ。
右は、大きな葉ぶりのレザーファンをのけぞるように斜めに添えている。
クールな色合いですが、スイートピーのフリフリはやっぱりラブリーですよね。
