「赤」と「水色」の組み合わせは、強烈な対比となるが、
「ピンク」と「ブルー」となると、いとも穏やかで優しい調和となる。
何やら、心躍る春だ。ほっこりと、巡る四季の幸いが心身に満ちる春だ。
ピンクは、スプレーブライダルという名のスプレー咲きのバラと、バレンタインという名のスイートピー。
そしてユリの名は、ル・レーブ（夢）という。
どの花も名前までロマンチックでふわっとする。
ブルーはデルフィニューム。プラチナブルーという晴れやかで誇らしい名を持つ。
ブルーになりきれないのか、もともと白を混在させているのか、
蕾の白い部分は切り離してブルーのそばに。
ピンクとブルーの花が奏でる春の歌。
緑の葉っぱのレモンリーフが、高らかに伴奏する。
盛り上がるピンク
そのあと、ピンクのル・レーブは次々と開花し、ピンクの勢いを見せつけてくれる。
まさに夢がモリモリ、だ。
しなうピンク
名残のバラとスイートピーが、しないながら一つに納まる。
命の限りをふわりと生きる。
魅せて朽ち果てるブルー
ブルーも咲いた、咲いた、咲ききった。
薄く繊細な花びらだけに咲いた盛は、この上なく柔らかな美しさに魅せられる。
そして、次第に枯れてくると、年齢とともに容色が衰える美女のように…。
ちょっと残酷。
でも、それが自然の営みなんだ。
