先月、早くも椿をお花屋さんで見かけた。
凛とした佇まいが茶人をはじめ多くの人に好まれてきた花。
艶やかな葉っぱは、なんとも福々しい。
現代俳句に、椿を詠んだ金子皆子さん（兜太氏の夫人）の句がある。
「日常や椿一輪が重たし」
解説によると、皆子さんは大病を患う身で、一日一日が切実であり、
「椿一輪が重たし」とてらいもなく率直に書いたのだろう、とのこと。
不運不幸の中で、諸行無常の中で、
椿の一輪さえも重たく感じる日常とは、ほんとに重く、辛いだろう。
それでも（だからこそ、とは私には言い切れない）、
その一日一日を疎かにすることなく、
切に生きようじゃないか。
菊あそび
日本の国花の一つ、菊。
お花の世界も国際化や品種改良が進み、
洋菊や新種が随分と出回るようになった。
真ん丸いピンポンマムもその一つ。
可愛いし、丈夫だし、色もいろいろなものが出回っていて、
ほんと遊びたくなるんです。
